回復期リハビリテーション病棟
回復期リハビリテーション病棟とは
回復期リハビリテーション病棟は、脳血管疾患や整形疾患等の患者様に対して、立ち上がり・歩く・座る・食べる・トイレ動作などの日常生活動作の向上による寝たきりの防止と、
早期の家庭復帰・社会復帰を目指したリハビリテーション計画を医師・看護師・理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、メディカルソーシャルワーカー等が共同して作成し、
これに基づくリハビリテーションを集中的に行うための病棟です。
平成 20 年 5 月、東京都板橋区内に医療法人慈誠会グループ内で 2 病院目となる回復期リハビリテーション病棟を立ち上げました。
関係職種がチームを組み、それぞれの専門性を生かし、退院に向けて患者様ひとりひとりのニーズに応えた医療と質の高いリハビリテーションの提供に努めています。
対象疾患と入棟期間
対象疾患 | 期間 | 日数 | |
---|---|---|---|
脳血管疾患 脊髄損傷等 |
脳血管疾患、脊髄損傷等の発症または手術後 | 発症又は手術後2ヶ月以内 | 150日 |
脳血管疾患、脊髄損傷等の発症または手術後2ヶ月以内の状態 (高次脳機能障害を伴った重度脳血管障害、重度頚髄損傷及び頭部外傷を打組む多発外傷の場合) |
発症又は手術後2ヶ月以内 | 180日 | |
整形疾患等 | 大腿骨、骨盤、脊椎。股関節または膝関節の骨折または手術後 | 発症又は手術後2ヶ月以内 | 90日 |
大腿骨、骨盤、脊椎。股関節または膝関節の神経・筋・靭帯損傷後 | 損傷後1ヵ月以内 | 60日 | |
廃用症候群 | 外科手術又は肺炎等の治療時の安静により生じた廃用症候群 (長期臥床により下肢筋力が低下した状態)を有している |
発症又は手術後2ヶ月以内 | 90日 |
入院時評価
入院当日に看護師、リハビリテーションスタッフで日常生活動作の評価を行います。ベッドから車椅子への移乗や移動手段、食事、排泄に必要な介助量や介助方法を把握し、スムースに入院生活を始められるよう情報共有をします。
連絡会
毎日ミーティングの時間を設け各患者様の生活状況を看護師、介護士、リハビリテーションスタッフで話し合います。歩行が安定してきたので歩行器から杖への変更を検討したり、排泄の失敗が見られないので布パンツへ移行したりと、病棟とリハビリの目線から意見を出して生活場面で患者様の出来る事を増やしていきます。
ADL表
患者様毎に日常生活動作の介助量等の情報を1つの表にまとめて記載することで、他職種と情報共有を図ると共に患者様に適した介助量での介助を行い、身体機能の改善や動作への参加を促していきます。
当院の回復期リハビリテーション実績 (R4年7月~R5年6月)
- 対象疾患割合 廃用 25% 運動器 47% 脳血管 27%
- 重症度割合 58.9%(病棟基準 20%以上)
- 重症患者改善率 39.7%(病棟基準 30%以上)
- 患者様 1 日あたりの平均単位数(平均実施時間)7.04 単位/日(2.34 時間/日) 全国平均 6.0 単位
- 在宅復帰率 79.2% 全国平均 78.1%
- リハビリの効果実績(アウトカム)39.18 病棟基準 35 以上 *全国平均:回復期リハビリテーション協会